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2010年10月24日 (日)

第三則・倶胝竪指

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     三    倶胝の指 
 
 倶胝の坊さまは、問いかけられると、指をおっ立てる。のちに小僧が、人からきかれた、「坊さまの説法はどうだ?」--小僧も指をおったてた。
 倶胝はそれをきき、ハモノで指を切り落とす。小僧は痛さに、泣いて逃げ出した。倶胝がよびもどす。小僧がふりむくと、倶胝は指を立てる。小僧はフッと悟った。
 倶胝は死ぬとき、みなに向かい、「天竜さまから指禅を受け、一生使いきれぬわ!」そいって死んだ。

  無門がいう---倶胝と小僧の悟りは、指にあるのじゃない。もしこの点がわかれば、天竜と倶胝、それに小僧と自分が、一直線だ。

 歌に---
    倶胝、天竜をひとつまね、
    しかも小僧の指をはね。
    手力男の無ぞうさに、
    お山をくだくさながらに。

------思い出すこと------

  古今亭志ん生

 盛んにCDの落語全集が発売され、2大名人の文楽、志ん生の肉声もそれによりいつでも聞くことができるようになりました。文楽の「愛宕山」や、志ん生の「二階ぞめき」には、心底スゴい!と舌を巻いてしまうほど話芸のすごさを感じています。
 志ん生の場合、晩年の脳卒中で倒れた後の録音が多いのですが、やはりその前の、録音の方により迫力を感じます。
 晩年の志ん生は、病気の影響か「エー、」と言ったままなかなかしゃべり出さす、身内の人が「客が心配しながら待っているのだから、もう少し早くしゃべり出したら良いのに」と言ったところ、「ああやって客が、固唾を飲んで待っているところが面白い」と言ったそうです。 病後は立って歩行ができなかったため、円菊をはじめ弟子たちが背負って歩き、講座には、幕が閉まっている間に舞台の座布団の上に座らせ、幕を開けていました。

 ある時、落語の公演中に舞台の上で後ろにひっくり返って倒れてしまい、弟子達があわてて舞台に上がり志ん生の姿勢をもとに戻して袖にさがったところ、志ん生は「と言うようなわけで・・・」とそのまま何事もなかったように最後まで話を続けたということです。

 この黙っている間、志ん生は芸を続けていたのでしょうか、それとも停止していたのでしょうか。

本のカウンターへの到着が明示される仕組みになっています。コピーも同じですが、コピ

 A15g003_2 解説

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